吉田有希 選手 スポット・インタビュー

Brand new season

吉田有希
吉田有希

 7月に妻の増田夕華が所属する岐阜への移籍を表明した吉田有希が、茨城籍として迎える最後の取手記念を迎えた。21年7月の本格デビューから、負けなしの18連勝を決めて、119期一番乗りでS級に特進。1年足らずの22年高松宮記念杯でG1に初出場と、茨城籍では常にトップ戦線で活躍してきた。前検日の吉田は、いつもの明るい表情ながら、どこかエモーショナルな空気感を漂わせていた。
 「デビューしてすぐにG1を走らせてもらったのも、環境がめちゃくちゃ良かったからだと思います。G1に出ている選手がめちゃくちゃ多くて、同年代の選手もいて、モチベーションを高くやれた。それが自分がステップアップできた要因だったと思います。今回は先輩方と連係できるし、連係するからには恩返しじゃないけど、自分らしいレースがしたい」
 決勝進出こそ叶わなかったが「最後とか関係なく、ビシッと納得いくレースを」と意気込んだ最終日は、シリーズ2度目となる佐藤礼文とのワンツー。茨城籍としての最後のレースは、まさに吉田らしい、力強い先行でのライン決着だった。
 「連日情けないレースをしていたし、気合が入った。佐藤さんには、ずっとお世話になってた。気持ちを入れて先行しようと思っていたし、出たら誰も出させないつもりでした。周回を重ねるごとに感情が高ぶったけど、ラストの600メートルは、もう最後ってことは忘れていました。先輩に気を使ってもらって自分のレースができたし、ワンツースリーで締めくくれたのは、自分だけの力じゃない。最後に連係できたのが、佐藤さんで良かったです」
 「これでシーズン1が終わって、シーズン2が始まります」と、心機一転。中部勢の一員として、新たな競輪人生が始まる。
 「またデビューしたときの気持ちに立ち返りたいですね。名前で呼んで応援してくださるファンの方も多かったし、中部に行っても応援してもらえるような選手になりたい。また1から、1年生って気持ちで頑張っていきたいです」
 新しい環境でも、吉田らしく。変わらぬ明るさと、ダイナミックな先行は、ニューシーズンになっても変わらない。

2026年07月02日 更新