荒川達郎 選手 スポット・インタビュー
在所ナンバーワンが経験した大舞台

昨年7月にS級にステージを上げてから1年余り。寬仁親王牌での初めてのG1は、自分の居場所を探しながらの4日間だったのかもしれない。
「(G1では)勝負にすらならないのかと思ったら、気持ち的には楽でした」
5月に武雄で行われた全プロ競技大会のチームスプリントを2位。桑名僚也、山口多聞の3人でつかみ取ったG1の権利だった。初戦の一次予選は長島大介と息が合わずも、4着で勝ち上がった。二次予選は7着で敗退したが、3日目にはまくりで2着に入りG1初連対。山崎歩夢、市田龍生都や同期の棚瀬義大ら若手同士の顔合わせで、しっかりと存在感を示した。
「(3日目は)棚瀬君に内から来られてしまったけど、そのあと4番手が取れた。そこを守りながら、行けるところで一発を狙っていました。自分がフルに行ってももちそうな、(最終)2コーナーを目がけて(まくって)行った。(三谷竜生のブロックを)乗り越えられたのは大きかった」
初めて経験するG1の流れにも対応。筋道を立てて、振り返る荒川達郎の大きな支えになっていたのは、同県の先輩だった。
「毎回(武藤)龍生さんに聞いてました。龍生さんが言った通り(のレース展開)になるんですよ。そうなると練習メニューみたいな感じで走れる。自分でも、龍生さんみたいにしっかりとイメージできるようにならないと」
123期の在所ナンバーワン。その脚力には周囲も太鼓判を押すが、なかなか結果に結びついていないもどかしさもある。
「(G1では)まだ半人前として見られているから、(別線が)自分のことを(警戒して)見ていない。それに後ろで不発になったら、なにも得られない。緩んだら前まで行ってしまえって思っています。(普段から)あんまりなよなよしたレースをしていると、同県でも後ろを回ってもらえなくなる。ただ、自分は7車立ての方が難しい。S級では、まだ決勝に乗ったことが1回もないんですよ」
現時点での主戦場でもある7車立ての組み立てに課題を残しながらも、今期の競走得点を105点台にまで上げた。もう一段階、ステップアップするには、決勝進出が不可欠。次の21日からの四日市は、心強いアドバイザー武藤とのセット。S級初優出で答えを出したい。