西谷岳文選手京都Ａ級１班プロフィールスポット・インタビュー｜　当たる競輪（けいりん・KEIRIN）無料予想はエンジョイ

　近況、大敗を重ねて、勝ち星は追い込みで挙げた３月の別府までさかのぼる。機動型としての指標でもあるバック数も、今期ラストの久留米記念まではゼロ。長いトンネルからなかなか抜け出せずにいる。
　「小田原での落車ですよね…。それが去年のちょうどいまごろ。横突起と仙腸関節をやって、３週間くらい横向きで体重も10キロぐらい減っちゃった。７月後半にやっと歩行器で動き始めることができたんですけど。そこから早く自転車にって思って、乗ったのがいけなかったです」
　昨年６月24日に落車。そこからおよそ３カ月の戦線離脱を余儀なくされ９月に復帰したが、本来のスピード感のある走りには程遠い。直近の久留米記念も９89着。しかしながら、今期ずっと影を潜めていた積極性を披露。２日目には後続をちぎる大ガマシで今期初めてバックを取り、続く３日目も加賀山淳を相手に逃げの手に出た。
　「周回中は楽にはなってきているんだけど、あれ（先行）をやってないから。いまのギアを踏めてないし、まだ前に進む力をうまく伝えられていない。先行している感じも悪い。でも、ウエートをやるようになって、良くはなってきている」
　ウエート中心のトレーニング方法がかみ合い出し、久留米記念では風を切り、わずかながらも光を見出した。
　「まだホンマに脚がないってわかっている。ただ、それでごまかしてやれば少しは結果が出るかもしれないけど、それでは…。この決まり手では自分でも、別線に相手にされないのはわかっている。逃げの決まり手はそれほど多くなくても持ちたいし、バックも。それでまたＧ１に出たい。アイツは一発あるな、やりおったってファンの人たちに思ってもらえるように、またなりたいですね」
　ゆっくりではあるが、高みを目指し歩を進める西谷。またＧ１でファンを魅了するその時を静かに待とう。

2019年1月18日更新

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