どこへいっても主役

　いまや輪界では3深谷深谷は、“さま”付きで呼ばれてもおかしくないくらいのスター。検車場では体のバランス、特に肺肝を良くする「一本ゲタ」を履きまわり、いっけん異様な？空気を放ちつつも、3深谷深谷と対戦する相手は、「彼には敵わない」と口をそろえる。1小林小林は肋骨骨折明けのハンデもあるせいか「中団は譲らないとか、そんな作戦とかで勝てる相手じゃない」と、すでに白旗をあげたかの発言。消去法でいけば、師弟で組む地元ラインの出方がかなめに。8村上村上は「とにかく3深谷深谷君より前にいないと話にならないが、まくりに回っても意味がない」と言い、続けて「師匠の2勝瀬勝瀬さんらを優秀戦へ送りこみたい」とブン駆けを匂わす。当の2勝瀬勝瀬は「結果が全てじゃないけど、地元ファンは負けても応援してくれる。だから、それだけの価値あるレースをしないといけない」と自分に言い聞かせるかように口にした。総合すると、地元は番手まくりでの応戦もあり。スランプ脱出7小野小野が踏み出し遅れることは考えにくくても、車券に地元勢をからめない手はない。