武田豊が前回り志願

　バランスを崩した打鐘の４角。まくりに行きかけながら踏みやめた最終２角手前。3武田武田は初日に何度か危ないシーンに遭遇。並みの一流選手なら間違いなく沈んでいたが、終わってみてばまくりで後続を４車ぶっちぎるワンマンショー。
　「後手を踏んでしまったのでいいとは言えないですよね。道中で何回かバックを踏んだし。安易に先行態勢に入ろうと思ったら、突っ張られてしまった…。あれで最悪の展開を作ってしまった」
　結果オーライではなくプロセスこそが、さらなる高みへの進化を促す最善の策。“超”一流の3武田武田らしい反省の言葉だ。注目された8矢口矢口との前後については、こう言う。
　「（8矢口矢口が）後ろでいい？　変な意味があるんじゃなくて。自分は（配分が）空いているから」
　3武田武田自身が納得のいかない初日のレース勘を修正するべく前を志願。二つ返事の8矢口矢口の思いを汲み取って、3武田武田が早めに仕掛ける場面があっていい。付いていければの条件付きで、8矢口矢口の差し目が妙味か。