もう“ダメ人間”とは言わせない

　０９年のグランプリチャンプが、不振に喘いでいる。深谷知広相手の初日特選でまくり不発は致し方ないにしても、２次予選での４着は深刻。松岡貴久の当日欠場で中野彰人との２分戦になった2海老根は、打鐘の３コーナーから２センターでカマシのチャンスがありながら６番手で動けず。まくりに構えて失敗した。
　「（松岡貴の欠場で）やりやすくなったと思ったんですけどねぇ…。あそこら辺で（カマして）行くって（ラインには）言っておいた。そういう風に言っておけば、自分でも行かなきゃって思うかと。それなのに（仕掛けて）行けないっていうのは、ダメ人間ですよ」と、自嘲気味に振り返った。
　３日目のメンバーは再度２分戦の試練。2海老根が厳しい表情でメンバーを眺める。
　「難しいですね。カマシも考えて」
　6石坂の主導権は濃厚なここは、2海老根が７番手からどう仕掛けるかがレースのポイント。“腐っても鯛”。スランプに陥ってもカマすシーンも含めて、タイトルホルダー2海老根の底力に期待。応援の意味もこめて、2海老根に賭ける。