スランプ脱出か杉山剛

　１着権利の勝ち上がりに泣いた1杉山だが、初日は作田悦の突っ張りをしのいだあと、カマしてきた吉松賢の番手に飛びつくなど気合の走りを見せていた。「出られてからは意地」。普段はやらないレースをするのは、地元戦に集中している表れだ。敗者戦でも気持ちが切れることはないだろう。
　セッティングをイジりすぎて、成績はボロボロだったが、「やっと合って来た気がする」とレース後の表情も明るかった。さらに「今は練習でもタイムが出てる。それでもセッティングをイジるから、周りにはバカかって言われるんですけどね」と1杉山らしい自虐ネタも忘れない。初日は「持ち味が出た」と絶好の展開を生かせなかった7南が、ここも抜き損じることは十分。1杉山の押し切りを厚めに狙う。