成田和の復活Ｖ

　準決勝は1新田と息の合った連係プレーでワンツーを決めた7成田。直線で捕らえることはできなかったが、昨年４月の共同通信社以来、１年ぶりの連係で一番人気にきっちり応えた。
　「1新田は自分に気を使ってくれてましたね。まだまだ余裕がありそうだったし、バックから踏み直してました。もう誰も来れないと思っていたけど、けん制する準備はしていました。ワンツーで良かったです」
　昨年は２度の鎖骨骨折。競輪人生で最大の試練だったが、今年３月に復帰してからは順調に回復している。1新田の全力の踏み出しに、しっかり付いていけるのは7成田ぐらいだろう。決勝も安心して買える。
　「やっぱりこういうレベルで走ると違いますね。感覚が戻ってきました。決勝もまずは離れないようにしっかり付いていきます。今度は抜きたいですね」
　ＳＳ班の2村上、４車で結束した関東勢が抵抗しても今の1新田には太刀打ちできない。直線は福島両者のマッチレースが濃厚。7成田が今年初勝利を記念決勝の舞台で決めるか。