絶好機をモノに！！

　先行日本一の呼び声高い1脇本にスピード光る7渡邉らもいて激戦必至。しかし、豪華メンバーの中に合っても目を引くのは西日本３車で連係する3原田ラインだ。「自分だけならすぐに3原田君に付けるってすぐにコメントするけど、6井上君もいるから。ここに来るまで気持ちは半々でした」とゆっくりと語り始める5中川。「6井上君にやれと言われればもちろん自力で動きましたけど、全て任せてもらえるなら連係ある3原田君へ。前回くらいからようやく自分らしさも出せてきているし調子は上向いていると思う。凄いメンバーだけど頑張りたいですね」と強敵撃破へ意欲を示した。
　「どうあれ俺は5中川君。今は5中川君にどうこう言える状態でもないし任せます。相手は強いけど７番手だけはないだろう？　」と３番手を黙って回ると言いつつも、隣にいた3原田に釘を刺すのは6井上。「ワッキーも強いけど頑張ってくれると思うから」と最後はやさしい言葉を投げかけたが目は笑っていなかった。近況は苦戦を強いられている6井上だがタイトルホルダーであることには変わりはない。
　「はいっ。頑張ります」と気持ちを引き締めるのは3原田。「前回の岐阜は感触も良かった。雨で思うように練習はできなかったけど、直前の感触も良かったので。後手にならないように、ファンに選んでもらって走れるので魅せるレースを」と強敵を前にしても臆せず攻める気構えで、番手の5中川が絶好展開をモノにする。