ベテランの意地

　2後閑が難局を突破する。「競輪祭と京王閣記念に向けて仕上げたけど結果を出せなかったから。急な追加だったけど喜んで受けました」と中３日の過密スケジュールながら急遽で乗り込んできた2後閑。競輪祭と京王閣で優参を逃した悔しさを昨年の当準Ｖの相性良い当大会にぶつける。　
　「やれんのか？　」。メンバーを見て6鈴木に詰め寄る2後閑だが「前でやらせて下さい」と慎重な面持ちでコメントした後輩の言葉を信じて任せることに。「こいつは以前（５年前）地元の京王閣Ｆ１で任せたけどポカしたんですけど、今度こそ頑張ってくれるはずだし、自分の調子も上向いているからなんとしても決勝へ。楽しみにしてて下さい」と隣にいた6鈴木に早くもプレッシャーを賭けるようにも見えるが、それは後輩に対する熱い激であることは間違いない。
　強敵揃いの細切れ戦に組み込まれたが、「若い子はみんな強いけど頑張りますよ」と表情を引き締める2後閑が「頑張るしかない」と気合を入れる6鈴木に乗って確定板を目指す。