狭コースを突く

　激戦必至の細切れ戦ながらメンバーを見て「どのラインにも隙がありますね」と不敵に笑う男がいる。それは前検日に「今回は体調が良くなくて」と嘆いていた1合志。「本当に前検日はどうなることかと思っていたけど、体調はすっかり良くなりました。脚自体は問題なかったしこれで戦えます」と自信たっぷりにコメント。「4新山君は強いけど組み立てが甘いし、後ろの3神山さんも最近そこそこですよね。2吉田君もなんか疲れちゃっている感じだし。自分は優秀戦だし無理せずにって思ってたんで強引には突っ込まなかったけど準決はしっかり突っ込みますよ。カッちゃん（服部）と一緒だと思っていたし4新山君がいるのも想定済み。乗れている5香川さんとコースさえ被らなければ突っ込める」と九州の意地で決勝への切符を掴む。
前を任された7服部は「1合志さんには迷惑を掛けられないので。でも僕なんかよりも仕上がっているし僕がしっかりとアクションを起こせば決勝には乗れるはず。あとは自分が乗れるかどうかですね」と気を引き締めて戦う。