３度目の記念制覇へ

　準決勝の9原田は強かった。最終ホームで根本哲吏を強引に叩いて先行策。これで別線は沈黙。圧巻のパワーできっちり人気に応えた。
　「中団から組み立てて流れで行く。作戦どおりだったし、ペースで駆けれたと思う。ここまで間隔が空いてたので、やってきたことが出てる。レース勘も修正できてるし、日に日に調子は上がってる気がします」
　二次予選では中川誠一郎、そして準決勝で浅井康太が敗退。シリーズの流れは四国勢にきている。9原田にとっては後輩の6太田を目標にできる願ってもない組み合わせとなった。
　「6太田君はカマシ、まくりが得意そうなんで、好きに走ってもらえば僕にもチャンスはあると思います。人の番手を回るのはＳ級になって初めて。これからこういう機会も増えると思うし、いい経験になる。しっかり付いていって、四国で決まるように頑張ります」
　記念初決勝の6太田は先行に迷いがない。9原田が絶好展開を生かして、きっちり決める。