後記 GⅢ 四日市 07/30
浅井康の3連覇で幕を閉じた四日市記念。前検日に「セッティングだけ」と話していた柴崎淳は初日の先行で「親王牌よりいい」と方向性を見出すとオール連対でシリーズを終えた。
谷口遼はシリーズ2勝の結果にも悔しさをにじませる。
「何とかって感じですね。もう少し勝ち上がりたかったけど力不足です。(柴崎)淳さんには『コツコツやっていけ』と言われたし、F1からひとつひとつ力を使っていかないと、いざというところで出ない。前回(親王牌)と今回で身にしみて思いました」
今シリーズは近藤隆、小埜正の優出をはじめ、南関の機動型の活躍が目立った。山中秀は「3月名古屋記念あたりから体が動けてると感じてきた」と話すように今シリーズは軽快な走りを披露した。吉川誠は敗者戦で逃げ切りを連発。「脚は変わってないのに怖いっす。5月立川で落車してから前に気持ちが行ってるのがいいのかな。連日の逃げ切りは嬉しいですね」。思わぬ好結果に目を丸くした。
前回、防府で4カ月ぶりの勝ち星を挙げた牛山貴は初日2着。最終日は武田豊のまくりをとらえて武田と初めてワンツーを決めた。
「5月四日市F1の前のウエイト練習中に肉離れになってそれからよくなかった。前を抜けずに後ろに抜かれたりとかばかりだったけど、だいぶよくなってきた。最終日は離れないことだけ考えてたけど、何とかしのげたと思います」
小島雅は3日目のまくりなど久々に鋭いタテの脚を見せた。
「前に使ってたフレームに換えて動けるようになった。久しぶりに乗ったから初日はおかしかったけど、微調整したらよくなりました。それまでは付いてるのも一杯でしたからね。次は地元(10日からの西武園)なんでいいとこ見せたいですね」
決勝に進出した大森慶も連日鋭い伸びを見せた。
「練習方法を変えたのとセッティングを変えた。その効果がかみ合った感じですね。今回は自信になりました」