• 向日町競輪場開設70周年記念平安賞9/3〜9/6

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 向日町 09/03

 今年の向日町競輪開設70周年記念「平安賞」は、S班の村上博幸と稲垣裕之が欠場。さらに、準決勝で平原康多や佐藤慎太郎、三谷竜生らが姿を消すなど、波乱続きのシリーズとなった。それでも近畿勢からは、畑段嵐士が地元記念初優出に成功。決勝でも見せ場を作り、地元ファンを沸かせた。

村上義弘

村上義弘

 オールスターの準決勝で落車に見舞われていた村上義弘は、万全とは言い難い状態ではあったが、「欠場した2人の分も頑張りたい」と、中16日で地元記念に参戦。着のシリーズをこう振り返った。

 「なんとか気力を振り絞って、良い結果をと思って走りましたけど、苦しい4日間でした。春先からコロナの中で無観客のレースが続いたので、生で応援しにきてくれた地元ファンの前で良い結果を残したかったですけど残念です。ひとつ、ひとつ、一日、一日頑張っていきたいと思います」

寺崎浩平

寺崎浩平

 その村上に3日間、前を任された寺崎浩平は、準決勝で5着に敗れるもシリーズ3勝をマーク。最終日には決勝に引けを取らないメンバーの中で、後続を引き離して快勝した。

 「(最終日は平原康多の)あのブロックを乗り越えて1着を取れたので自信になります。元々まくりには自信がありますけど、これからはラインでっていうレースも、もっとできるようにしていきたい。準決勝は(先行して)自分の力を出し切って、あの着だったので、力を付けてもっと上の着を取れるようにするだけです。共同通信社杯は(伊東)333バンクですし、先行で頑張りたいです」

大石剣士

大石剣士

 乗りに乗っている大石剣士もシリーズ3勝。レース内容も申し分なく、強さを猛アピールした。

 「A級に落ちそうな点数まで落ちたので、これ以上は落ちないだろうと思って、毎日、限界まで一日中、練習をしていました。今回は(佐藤)慎太郎さんを2回振り切って、稲毛(健太)さんにも2回勝った。やってきたことが間違いじゃなかったって、自信が確信に変わりました。準決勝で寺崎さんに負けてしまったけど、自分が一番苦手なダッシュ戦だったので、あれを合わせるくらいの脚を付けないといけないっていうのが分かったし、それがこれから頑張っていける理由にもなりました。共同通信社杯では、もう一段階、上の人たちを相手にしないとダメだから帰ってしっかり練習します」

元砂勇雪

元砂勇雪

 7月富山で記念初優出の元砂勇雪は、今シリーズは3着。勝ち上がることはできなかったが、オール確定板入りを果たした。

 「4月の終わりごろに左肩の亜脱臼をしてモガけなくて、有酸素トレーニングを始めてから良くなりました。やり始めたころよりも数値が良くなっているし、レースでも道中が楽になって、溜めができるようになっている。毎開催2回くらいはバックを取りたいと思って走っていて、今回は取れたんですけど、1回くらいは逃げ切りたかったですね。番手も脚がある選手なので難しいですけど、そこに逃げ切れたらもう一段階レベルアップできるのかなと思います」

門田凌

門田凌

 “キーンベック病”という手首の月状骨がつぶれて扁平化する病気から128日ぶりに復帰した門田凌は、初日と最終日に白星をゲット。まずまずのスタートを切った。

 「手に力が入らなくなって、握力が9まで落ちました。最初は(3月)松山記念で落車した影響で痛いんだと思って病院に行ったら、2つの病院では骨折って言われたけど、3つ目の病院でキーンベック病って診断されました。6月1日にとう骨を2ミリ短くする手術をしたので、今はプレートが入っています。今回は2勝できたので悪くはないですけど、良くもない。走って戻していくしかないのかなと思います」

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