• 小松島競輪場開設71周年記念阿波おどり杯争覇戦7/1〜7/4

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 小松島 07/01

 今シリーズのメンバーで唯一のS級S班だった松浦悠士は、17年の小松島記念以来となる二次予選での勝ち上がりを逸した。失格になった藤木裕の猛ブロックもあったが、“失敗しない”男のまさかの二次予選敗退は、勝負事は何が起こるかわからないということをあらためて痛感させられた。

佐々木悠葵

佐々木悠葵

 3場所前の地元、前橋記念を2着。決勝進出を逃していた佐々木悠葵は、前橋記念のあとに9車立て仕様のフレームに換えて、静岡、西武園とF1シリーズを6連勝の連続完全V。その勢いのまま、今シリーズは2着で記念初優出を遂げた。

 「前橋ではスピードが上がって、それ以上踏めなくなった感じがあった。それで9車に向けてフレームを換えた。7車には向いてないフレームで(静岡、西武園と)結果が出たのは良かった。(4日間を走り終えて)やっぱりこのフレームは9車立てで思っていた通り良かった。(決勝は)誤算もあったけど、次につながったと思う」

 次回は7月16日からのサマーナイトフェスティバル。ビッグ初出場だが、周りのスピードが上がるほど持ち味が生きるタイプだけに楽しみだ。

和田圭

和田圭

 和田圭は前回の高松宮記念杯で着とまずまずの成績を残していたが、今シリーズはフレームを換えて、二次予選、準決の勝ち星につなげた。

 「高松宮記念杯は松浦悠士君よりのフレームを使った。バックを踏まない単調なレースになりやすいF1だとそれでも良かったけど、やっぱりグレードレースになると今回使ったフレームの方がいい。展開もあるけど、機敏に動けるんでね」

伊東翔貴

伊東翔貴

 6月のレインボーカップファイナルで半年足らずでS級に返り咲いた伊東翔貴は、今シリーズがS級復帰後初のグレードレース。4着の成績以上に力を見せた。急造ラインも地元コンビとタッグを組んだ最終日は、打鐘先行で風を切った。

 「(最終日はスタートで)位置を取ってくれた三ツ石(康洋)さんのためにもっていうのがあったけど、神田(龍)さんがうまくて、自分のペースが崩れた。久しぶりの4日制だったし疲れもあった。9車立ての組み立ても下手。そこは小松崎(大地)さんだったり、和田(圭)さんにアドバイスをいただいた。脚は(上位クラスに)追いついてきていると思う。あとは勝負どころまでの組み立てですね」

佐々木龍

佐々木龍

 「この半年の間にS級のレベルがアップしているのを感じた」とは、佐々木龍。S級カムバック初場所が記念とあって、シリーズ1勝も楽観することなく先を見据えた。

 「A級から中3日でのS級だし、この半年で(流れが)だいぶ変わった。初日は強い人を相手に(着を)拾う形で5着。2日目は逃がされて、いろいろ勉強になった。まずは昇級1場所目で1着が取れたのは良かった。でも、とにかく生き残っていくために、自分のできることを精いっぱい。なんでもやっていかないとダメだと思っている」

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