• 富山競輪場大阪・関西万博協賛競輪6/12〜6/15

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 富山 06/12

村田祐樹

村田祐樹

 一、二次予選を連勝も優出を逸した大川剛。まさかの一次予選敗退からその後は3連勝でシリーズを締めた櫻井祐太郎の2人の機動タイプを欠きながらも、4人を決勝に送り込んだ北日本勢。数的有利な展開をつくり出して、福島3人が上位を独占した。8番手からの反撃で地元の意地は見せたものの、村田祐樹は北日本勢をのみ込むまでには至らず、「組み立ても、力もまだまだ足りない」と、静かに振り返った。勝ち上がりの3走はすべて先行策と満点の内容だっただけに、せめてラインが3車あれば…。豊富とは言えない現状の中部勢の戦力が浮き彫りになった格好だ。

川口聖二

川口聖二

 川口聖二は、単騎を余儀なくされた準決を除いては3走が番手。2着と番手ではオール連対と結果を残した。

 「ダービー(日本選手権)の時も番手、単騎、番手、番手だった。(自力を出さなかったシリーズは)ありますね。最近、(山口)拳矢が中部で頑張ろうって声に出してくれている。どうしても中部は層が薄い。拳矢もラインの力がないと勝てないって言ってますし、中部一丸となって頑張ろうって自分も声に出していこうって思っている。最近、若手が出てきて頑張ってくれている。僕ももう中堅ですし。まだ番手を回った時の判断とか難しい。もっとうまくなっていきたいですし、もっと(技術を)上げていきたいですね」

坂口晃輔

坂口晃輔

 落車明けからの復帰場所だった今シリーズの坂口晃輔だが、あろうことか一次予選でゴール後に落車。それでも最終日まで走り抜いた。

 「(最終日は最終)3コーナーの入り口を使ってけん制しなきゃアカンって、終わってみればわかるけど。失敗しました。初日もショボかったから落車に巻き込まれた。めっちゃ苦しい感じはないけど、周りのレベルが上がっている。自分が停滞している。練習しているのに、それで戦えてないってことは、自分が上がってないんだと思う。力が入らなかった時を考えれば、いまは力が入るようにはなっている。(いままでやってきた)僕のイメージに見合った(番手での)仕事をやっていきたい」

岸田剛

岸田剛

 これからの近畿を担えるだけのポテンシャルを擁している岸田剛は、町田太我と顔合わせとなった二次予選で壮絶な叩き合いを演じて共倒れ。その内容もだが、シリーズ2勝をマークして、存在感を見せた。

 「カマシ、まくりが、自分のなかでは得意としている。踏み合いになって外に浮いてしまうとダメですね。(最近は)逃げの決まり手が、少なくなっている。逃がしてもらえない時にどうするか。後手を踏んでしまうと、どうしても…。ここからもっと上積みをしていかないと、点数も上がっていかないし、上では戦えない。師匠の脇本(雄太)さん、寺崎(浩平)さんとかで練習をしています。寺崎さんは何枚も上で、自分には刺激が強すぎる。練習で付いていくだけで力がつく。(全プロ競技大会でチームスプリントを優勝して)10月の寬仁親王牌は出られるだけじゃなくて、特選からなんでもっと力をつけないと」

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