• 4/9〜4/12
  • 開設76周年記念 第1回平原康多カップ

  • 4/9〜4/12

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 西武園 04/09

 黒沢征治、宿口陽一の地元コンビとは別線勝負になった栃茨勢の3人が上位を独占して幕を閉じた「第1回平原康多カップ」。「ここだけは勝ちたいと思っていた」と、タイトな日程のなかで吉田拓矢が、今年2度目の記念を制した。番手の眞杉匠に初タイトルをもたらした23年の当所オールスターでは、暴走による失格。昨年8月の西武園記念は準決で落車の憂き目。辛酸をなめてきた西武園バンクでの記念制覇は、連覇のかかる5月の日本選手権に向けて、吉田にとってはこれ以上ない弾みになるだろう。

小川将二郎の顔写真

小川将二郎

 小川将二郎は今期が初S級。昇級後は苦戦を強いられているが、近況は一場所に1回は白星を挙げるなど上昇の兆しを見せている。今シリーズは初日に落車を喫したが、2日目には4番手まくりで1着。最終日は突っ張り先行で2着に粘り、徳島トリオで上位独占するなど、落車の影響をみじんも感じさせない力強い走りを披露した。

 「初日にコケてしまったが、手の擦過傷ぐらいで済んだし、ハンドルを力を入れずに握れているのがいいのかも。今回は来る前から調子が良かった。練習を街道基本にやるようにして距離を乗り込むように変えた。原点に戻って基礎をしっかりやろうと。ニュートラルのペースでずっと踏み続ける練習をしてきたが、レースでもニュートラルがいい感じに入りますね」

木村佑来の顔写真

木村佑来

 徹底先行のスタイルで着実に力をつけてきた木村佑来だが、「自分は地脚じゃないので、もつ距離から駆けないと勝負にならない」と、語るように、近況は以前のような突っ張り一辺倒の戦い方ではなく、柔軟なレースが増えてきた。今シリーズもまくって白星の一次予選で、その姿勢が垣間見えた。

 「本当はしっかり先行したいけど、自分の脚力だとそれだけでは厳しい。初日、2日目と考えていない展開になったけど、(初日は)1着も取れてうまく走れたと思う。これからも柔軟に走れるようになって、戦法の幅を広げていけたらと思っています」

 二次予選では選手になる前からお世話になっていたという師匠の阿部拓真との初連係をかなえた。結果は主導権を握れず大敗となり、阿部からは「木村には(別線を)出させないでそのまま先行して欲しかった。そのあたりは木村もわかっていることだと思う」と、厳しい言葉もあり、失敗を糧にして「次こそは」の気持ちで今後につなげる。

橋本優己の顔写真

橋本優己

 今シリーズ、内容のあるレースを披露していたのは橋本優己。以前は構えて不発のシーンも多かったが、今回は一変。一次予選を打鐘先行で制して、準決ではラインの浅井康太、皿屋豊のワンツーに貢献する積極策を見せた。

 「最終日は先行できなかったけど、出られてからすかさず行けたし、今回は4日間、いいレースができたかなと。去年から弟子をとって、練習も頑張らないといけないし、自分が手本にならなきゃいけないという思いもあるので、それがいい方向に行っている。教えることも多いし、気付きも増えた。練習も増えたし、弟子にタイムで負けたら恥ずかしいので、そのあたりも脚力向上につながっているのかなと。初心に返って走れるようになってきました」

 心身ともに充実しており、今が一番と言っていいほどの動き。「もっと上を目指して行きたい。来年は大垣でウィナーズカップ、岐阜でオールスターがある。まずはそこに絶対に出たいし、そこで活躍できるように」と、地元のビッグレースへ向けて士気は高まっている。

松浦悠士の顔写真

松浦悠士

 追加参戦となった松浦悠士は、初日特選で冷静な状況判断からまくりを決めて白星スタート。二次予選でもまくりで連勝を飾ったが、準決は悔しい4着敗退。今シリーズの反省を生かし、来月に控える大一番の日本選手権に向けて上積みを図る。

 「(シリーズを通しては)2日目が一番良かったかな。準決も悪くはなかったけど、レースは失敗した。もうワンテンポ早く行かないといけない。仕掛けるポイントが7車立てになっている。7車と9車で誤差を感じますね。9車は波もできますし。ダービー(日本選手権)では自分より強い選手がいるし前を任せることもある。自力じゃなければ感触は変わらないと思いますね。(9車で)自分が先頭の時は(まくりに行く時に)思ったより遠いなと思う。(ダービーまでに)スピード面ではもう少し上積みがあるかな。今日(最終日)はペダリングが納得いくものではなかった。ダービーでは気になるところなく走りたい」