神山雄一郎氏が会見 ~JKA~

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現所長の瀧澤正光所長と4月に新所長となる神山雄一郎氏(写真右)
漢字の競輪がすべての基本

 昨年12月に惜しまれながらも引退した神山雄一郎氏が、4月1日に日本競輪選手養成所(JIK)の所長に就任する。その就任会見が、現所長の瀧澤正光所長とともに、卒業記念が開催されている静岡競輪場で3月4日に行われた。

 4月1日付けでJIKアドバイザーとなる瀧澤所長があいさつ。「15年間、務めさせていただいた養成所所長を退任することになりました。今後はアドバイザーとして、4月より就任される神山新所長がつくりあげていく新しい養成所の力になれるよう、精進してまいりたいと思います」
 所長での思い出を聞かれると、「自分がT教場、瀧澤教場をつくって、初めてそこから出身の選手が特別競輪を獲った。三谷竜生選手が優勝した時は、我がことのようにうれしく感じました」と、振り返った。続けて「自分の歩いた道を神山新所長がまた歩いてくれる。その道を選んでくれたことは、心の底から幸せを感じます」と、4月から就任する神山氏にバトンをつないだ。

 「瀧澤所長とは、いっぱい話をさせていただきました。そのなかで僕は競輪選手しかやったことがないので、(所長就任には)すごく不安があるということを言いました。その時に瀧澤さんがいままで培ってきた(神山自身の)経験に勝るものはないから。それをバックボーンに頑張ってほしい。その言葉が自分にはすごく勇気づけられました」
 歴代1位となる16回のG1優勝を誇り、グランドスラマーとして輪界をけん引してきた神山氏だが、就任には現所長の言葉が大きな力となった。
 「僕のなかでは漢字の競輪が、すべての基本だと思っています。漢字の競輪で競輪界を引っ張っていけるような選手を育てられればいいなと」
 競輪を全面に押し出して、ファンの心をクギづけにする真の競輪選手を育て上げていく方針だ。現所長のような自身の教場を設けることについては、「いまのところそこまでは考えていないのでわからないです。けど、瀧澤さんにも(自分の教場を)つくることによって得られるものとか、やりがいとかがある。やった方がいいんじゃないかって言っていただいているので、そこは考えています」と、神山氏の頭文字を取った“K教場”の新設に意欲を燃やし、4月からスター育成に心血を注いでいく。

竹内祥郎記者

2025年3月4日 14時44分

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