第5戦目を終えて ~TIPSTAR DOME CHIBA~

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クラップを鳴らして選手にエールを送る
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PIST6初となる落車事故が発生
初物づくしのスペシャルマッチ2

 PIST6は10月2日に開幕し、今回で5回目の開催。このシリーズから初の有観客開催となり、レース直前はファンが手拍子で盛り上げ、レース後は拍手で選手達を称えた。参加した選手に話を聞くと、「野次がないのは走り易いし、演出も楽しい。脚力も付くし、良い練習にもなる」とファンの応援は力になっているようだ。
 ただ一方でこんな声もあった。「野次がないというのは車券を買っていないということ。僕達が気にする事ではないかもしれないけど、それは今後どうなるのかな」と不安を口にする場面も見られた。売り上げこそ2日間合計で2279万4100円と現状では厳しい結果となったが、一方で今後の可能性を感じられることもあった。客層がガラリと変わり、普段の競輪場ではなかなか見る事の少ない家族連れや、20代~30代の女性グループなども多数見られた。
 これまで競輪や自転車競技に触れることのなかった方々が、PIST6を観戦したことで、レースの魅力を感じ、選手のファンになり、車券の楽しさや当たる喜びを覚えてもらえば競輪界、自転車競技界は共に盛り上がっていくだろう。
 最低2000円の入場料はかかるが、最先端の演出と間近で見られるレースの迫力は満点。そこは現場でしか味わえないので、是非一度体験して欲しい。

 また、レースでは5開催目にして初の落車があった。関係者によると選手が250バンクに慣れていない為発生した要因が大きいとのこと。これまで参加した選手からは「走るのが怖い」や、「真っ直ぐ走るのが難しい」、「横を見たり後ろを見るとそれだけで膨れてしまう」、「3走目でやっと慣れてきた」などの声も多かった。審議や失格はファンにとってマイナス材料でしかない。準決勝だけで5人が失格するなど波乱も多かっただけに、今後は250バンクで練習できる機会を増やすことが重要になってくる。


本吉慶司記者

2021年11月15日 12時40分

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