竹内智彦が混戦を突破し初V ~TIPSTAR DOME CHIBA~

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5度目の挑戦で初の頂点へ(写真左から三好恵一郎、竹内智彦、谷口力也)
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竹内智彦
優勝ホイールに初のサインを刻む
後輩のアドバイスをきっかけに

 PIST6 2023 ラウンド7は、5月21日(日)に最終日が行われた。準決勝では優勝候補の大石剣士やタイムトライアル1位の小嶋敬二が敗れる波乱の決着となり、フレッシュな面々が決勝戦へと駒を進めた。実力拮抗のメンバーで激戦が繰り広げられ、2番手確保からまくった竹内智彦が初Vを達成した。2着には追った三好恵一郎が続き、3着には谷口力也が逃げ残った(3位入線の小畑勝広は失格)。

 決勝戦のスタートポジションは先頭から三好恵一郎-小畑勝広-谷口力也-松尾勇吾-竹内智彦-長尾拳太。レースは残り3周を過ぎて長尾が進出を開始。その動きを三好が突っ張ると長尾は空いた3番手に入った。後方となった竹内は松尾を掬って谷口の後位を確保し、残り2周半で仕掛けた谷口をしっかり追走して2番手で残り1周を迎える。残り半周で3番手から仕掛けた三好に合わせてスパートを開始すると直線で抜け出し、そのまま先頭でゴール線を駆け抜けた。

 「決勝に乗れただけでも良かったので、まさか優勝できるとは思わなかった。(決勝戦を振り返って)谷口君の後ろを奪おうと思って走っていた。あの展開(位置を取りにいく)は慣れている。作戦通りに走れたし、一つの勝負所を見極められたのが勝因。(シリーズを振り返って)怪我した状態で入ってきたのでどうなるかわからなかったけど、自分はLEDライトがダメみたいで、後輩の加美山(隆行)君に(サングラスを付けたらどうかと)アドバイスをもらって準決から力が入るようになった。今後はしっかり体を回復させて競輪の方でも頑張りたい」

 今節は前場所の函館記念で落車し、そこから中2日と強行軍での参戦。その中でもシリーズを通して修正を果たし、S級1班の貫禄を示してしっかり結果を残すのは流石の一言だ。次回は6月の玉野F1に出走予定で、現行競輪でも不死鳥のごとき走りで連続Vを狙う。

髙野航記者

2023年5月21日 20時26分

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