稲毛健太が激戦を制して初V ~TIPSTAR DOME CHIBA~

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決勝戦での1位、2位両者(左・佐藤幸治、右・稲毛健太)
佐藤幸治の連勝は”11”でストップ

 PIST6 2024 ラウンド36は2月3日(土)に最終日が行われて、決勝戦には実績豊富なS級選手に加えて2名の新鋭が初優出を決めた。ダッシュ型同士により繰り広げられたスピード戦は、残り1周からまくった稲毛健太が完全Vを決めた。2着には稲毛を追った佐藤幸治が続き、落車再乗した渡辺正光が3着に入った。

 決勝戦のスタートポジションは先頭から真鍋智寛-稲毛健太-渡辺正光-菊地圭-志智俊夫-佐藤幸治。レースは残り3周でペーサーが退避すると志智がインを切って、その上を佐藤が押さえる。佐藤を追った菊地は2番手で外併走となり、残り1周で一気に叩きに出ると、叩かれた佐藤との間に車間が空く。その隙を見逃さず稲毛が2番手に入り、残り1周から仕掛けた真鍋に合わせてスパートを開始。真鍋を合わせ切った稲毛は残り半周で菊地を捕らえると、最後は迫る佐藤も振り切り先頭でゴール線を駆け抜けた(なお、直線で後続の4車が落車し、渡辺、真鍋の2名が再乗)。

 「(決勝戦を振り返って)コースはどこでも良かった。残り1周では先に仕掛けないと誰かが来ると思って、詰まったタイミングで踏んだ。しっかりモニターを確認して仕掛けられたし、そこが良かったと思う。(シリーズを振り返って)今までも調子が悪かったわけではないし、自分はしっかり仕掛けられるかどうかが鍵。今節は1次予選で先行していいタイムで逃げ切れたのでそれが自信になった。次回のPIST6も優勝を意識せずに、しっかり前々に踏む意識をもって走りたい」

 PIST6は5度目の参戦となり、今節は逃げてまくってと軽快な動きで初Vを達成。過去にはナショナルチームに在籍していた時期もあり競技適性も申し分なく、今回の初優勝を皮切りに稲毛健太の怒涛の快進撃が始まりそうだ。

髙野航記者

2024年2月3日 20時14分

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