大西祐が混戦を制して初V ~TIPSTAR DOME CHIBA~

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21度目の挑戦で悲願の頂点へ(左から鈴木伸之、大西祐、根本哲吏)
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大西祐
渾身の”トゥ―ス”を披露
果敢な積極策で初優勝をつかみ取る

 PIST6 2024 5月 第4戦は5月26日(日)に最終日が開催された。決勝戦には優出実績のある6名の精鋭が勝ち上がった。実力者同士により行われた一戦は残り2周から内を突いて先行した大西祐が初優勝を飾った。2着には残り半周からまくった鈴木伸之が入り、大西を追走した根本哲吏が3着に残った。

 決勝戦のスタートポジションは先頭から大西祐-根本哲吏-三浦翔大-鈴木伸之-滝本幸正-加藤将武。レースは残り3周でペーサーが退避すると根本が先頭の大西を押さえてペースを上げる。2番手に入った大西は根本の動きを追い、3番手以下は大きく車間が空く。そのまま根本が先行態勢に入るかと思いきや、残り2周で大西が根本の内を突きそのまま先頭に立ち、掬われた根本は立直して2番手に入る。大西がそのまま先行態勢に入ると、3番手から車間を詰めた三浦が残り1周からスパートするも車が出ず不発。最後は鈴木が残り半周からまくり上げるも届かず、逃げた大西が先頭でゴール線を駆け抜けた。

 「 優勝できるとは思っていなかったし本当に嬉しい。(決勝戦を振り返って) 後ろの若い子が動くと思ったので、脚を使わないように飛び付ければと思っていた。根本さんが先に来たので2番手に入ったけど、残り2周で内に差し込んでしまいそのまま駆けた。労せず先行できたことはラッキーだった。出切ってからはコーナーの踏み方とかを気を付けて最終2センターから目一杯踏んだ。(シリーズを振り返って)初日はスカッとするレースができなかったけど、準決勝は本命の原田(亮太)君をつぶせたのは大きかった。(現行競輪では)今期はS級点が取れるかわからないし、次の前橋記念は勝負駆けなので頑張りたい」

 PIST6はこれで21度目の参戦となりついに悲願の初Vを達成。準決勝、決勝戦で先行し逃げ切りとレース内容も申し分なく、大西祐にとって今後の糧へとなる貴重なシリーズとなったに違いない。

髙野航記者

2024年5月26日 20時23分

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