河端朋之が華麗なる逃走劇で9連続完全V ~TIPSTAR DOME CHIBA~

photo-85122
9度目の頂点へ(左から滝本幸正、河端朋之、徳田匠)
photo-85123
36連勝と勢いは止まらない
活きのいい若手機動型を封じて力の違いを示す

 PIST6 2024 6月 第4戦は6月30日(日)に最終日が開催された。決勝戦にはPIST6での実績豊富な6名が勝ち上がり実力者が顔を揃えた。強者同士により行われた一戦は、2周先行で後続を完封した河端朋之が完全Vを飾った。2着には終始追走した滝本幸正が続き、叩かれながらも追った徳田匠が3着に入った。

 決勝戦のスタートポジションは先頭から田川翔琉-依田翔大-山田義彦-徳田匠-河端朋之-滝本幸正。レースは残り3周でペーサーが退避しても各選手の動きはなく、残り2周半で山田がインを切って、その上を徳田が押さえる。徳田を追った河端は2番手で外併走となると、そのまま徳田を叩いて先頭に立つ。終始河端を追走する滝本まで追って両者が出切ると一本棒のままレースが進む。残り1周では最後方となった依田が巻き返すも車が出ずに不発。最後は逃げる河端が後続を寄せ付けずに先頭でゴール線を駆け抜けた。

 「連勝だけど、決勝戦は何度走っても何が起きるかわからないしすごく緊張していた。(優勝できて)ホッとしました。(決勝戦を振り返って) 残り2周を切ってから出切るぶんには何とかゴールまで持つかなという気持ちだった。徳田君を叩いたあとに、自分の後ろが徳田君なのか滝本君なのか自分では確認できなかったけど、出切ってからはゴールまで踏み切ろうという気持ちで、後ろが誰でも逃げ切るつもりで走った。 (シリーズを振り返って)長い距離を踏んで先行したり、まくったりといろいろなレースができたので、自分としては満足です。これからも目の前の一戦一戦で一着を目指して頑張ります。」

 これで自身の持つ連勝記録を“36”に伸ばし9連続完全Vを達成。今節は3ヶ月ぶりのPIST6参戦となったが、それを物ともせずに連日、逃げてまくってと圧巻の競走で力の違いを見せ付けた。今の河端に一切の死角はなく、今後も連勝ロードを突き進むことだろう。

髙野航記者

2024年6月30日 20時29分

開催情報

ページトップへ