真鍋智寛が強敵を撃破し完全V ~TIPSTAR DOME CHIBA~

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激戦を終えた2人に抱えられ記念撮影(左から鈴木陸来、真鍋智寛、新山響平)
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満面の笑みでPIST6オリジナルプレートを掲げる
初参戦となったS級S班の新山響平はまくり及ばず3着

 PIST6 2024 7月 第1戦は7月4日(木)に最終日が開催された。決勝戦には新山響平、真鍋智寛、佐藤幸治の3名が無傷での勝ち上がりを決め、他にも初出場の松崎広太、実績豊富な鈴木陸来、金子哲大の6名が顔を揃えた。激戦となった一戦は、2番手確保から先まくりを決めた真鍋智寛が完全Vを飾った。2着には終始追走した鈴木陸来が続き、後方からまくりで迫った新山響平が3着に入った。

 決勝戦のスタートポジションは先頭から真鍋智寛-鈴木陸来-佐藤幸治-金子哲大-松崎広太-新山響平。レースは残り3周でペーサーが退避すると松崎が進出を開始して、残り2周半で真鍋を押さえると、そのままペースを上げて先行態勢に入る。最後方となった新山は残り2周から一気にスパートを開始。2番手を確保した真鍋はその動きに合わせて残り1周半を過ぎた辺りから発進し、残り1周で逃げる松崎を捕らえる。そのまま加速した真鍋は終始追走した鈴木と、まくりで迫る新山を振り切り先頭でゴール線を駆け抜けた。

 「ここで2回目の優勝を達成できると思わなかったし、ゴール線を通過するまで信じられなかった。(決勝戦を振り返って)本当は突っ張りたかったけど、松崎君がすごいスピードで来て、ここで踏み合ってもと思った。(2番手にハマってからは)いつ新山さんが来るかわからなかったし、車間を空けて行けるタイミングから仕掛けた。(シリーズを振り返って)初日はいい感じじゃなかったけど、準決勝で突っ張って1着を取れたのが自信になった。S班の新山さんに勝てたのも自信になる。(今後は)PIST6だけと言われるのも嫌だし、現行競輪でもしっかり勝てるように頑張りたい」

 準決勝では吉田有希や稲毛健太といった強豪を相手に突っ張り先行で堂々の逃げ切りと渾身のレースを披露。その勢いは止まらず、決勝戦でも持ち味のスピードで新山響平を降して価値ある優勝をつかみ取った。今シリーズで貴重な経験を積み、さらなる進化を遂げた真鍋智寛の今後の躍進に期待したい。

髙野航記者

2024年7月4日 21時19分

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