伊藤信が通算7V達成 ~TIPSTAR DOME CHIBA~

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賞金プレートを掲げて記念撮影(左から長田龍拳、伊藤信、森本桂太郎)
1年10カ月ぶりのVで復権果たす

 PIST6 2025 9月 第2戦は9月14日(日)に最終日が開催された。決勝戦には伊藤信、長田龍拳、荒川達郎の3名が無傷で勝ち上がり、20代から50代の多彩なメンバーが顔を揃えた。激戦の決勝戦は、伊藤が力強いまくりで完全優勝を飾った。

 決勝戦のスタートポジションは先頭から伊藤、長田、森本桂太郎、北野武史、荒川、福田健太。レースは残り3周でペーサーが退避すると荒川が上昇し伊藤を押さえて、福田もその動きに乗っていく。その後は後続の動きがなく、先頭に出た荒川が徐々にペースを上げて先行態勢に入り、2番手の福田が車間を空ける。3番手を確保した伊藤は残り1周からスパートを開始。荒川を最終3コーナー過ぎに捕らえると、終始追走した長田の猛追を振り切り先頭でゴール線を駆け抜けた。

 「感無量です。皆さんの後押しを感じました。(レースは)もっと動きがあると思った。切って切っての流れで龍拳に行かれたらきついかなと思ったけど、真後ろにいるのを見ながら走れた。あそこ(残り1周)からは行かないとしょうがないし、行けるかなって感じだったんですけど、最後は龍拳も迫ってきていたので。何か夢のような感覚ですね。最近は(決勝で)勝てていなかったけど、それでも応援し続けてくれる人がいたおかげです。これで少しは返せたと思う。(今後は)やれることはやったし、11月からは厳しいトレーニングがまた始まるので、それまでに現行競輪で頑張りたい」

 PIST6を開幕当初から第一線でけん引してきた伊藤。思うような結果を残せず悔しい時期もあったが、ついに復活を果たした。PIST6ではこれで通算7度目のV。前回の優勝を飾ってから、1年10カ月ぶりと喜びもひとしおだろう。近況は現行競輪での動きも良好で、今後の活躍により一層の期待が懸かる。

髙野航記者

2025年9月14日 20時22分

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