中山遼太郎が連勝へ向け策を練る ~川崎競輪~

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中山遼太郎
若人は着実に成長中だ
初日は突っ張り先行で圧倒

 川崎ミッドナイト競輪は10日(土)に2日目を迎える。初日の3レースでは、新人の中山遼太郎(熊本・121期)が赤板から突っ張り先行で力強く逃げ切った。

 中山は8月防府でデビュー初優勝を飾った有望株。岐阜記念の最終日に行われたルーキーシリーズプラスには追加配分で出走するも、見せ場なく4着に終わっていた。今回はその悔しさも晴らしたいところだ。
 「前回(ルーキーシリーズプラス)は急な追加で、そこに向けてというよりは、ここ(川崎)に向けての調整をやっていたのでイマイチでした。どこかで仕掛けようと思ってたけど、ホームでごちゃついた時に気持ちの弱さが出てしまった。仕掛けずに終わってしまったので悔しかったです。今回はその時よりも(調子は)いいと思う」
 初日は前受けから突っ張り先行で逃げ切り、人気に応えた。伸び盛りの19歳は、レースにも徐々に慣れて一走ごとに成長を実感している。
 「臨機応変には走ろうと思っていたけど、前が取れたら突っ張りを第一に考えてました。相手が切るタイミングをずらしてきたけど、落ち着いて走れましたね。最初の頃よりは、突っ張りにも慣れてきました。どこで踏んで、どこで流して、どこで踏み直すのか。そういうのがだんだんと分かってきました」
 準決勝は、同期の滝本幸正(新潟・121期)と、地元の櫻井利之(神奈川・101期)を相手にしての三分戦。シンプルに突っ張るだけで勝ち切れるほど、甘くない相手に思える。
 「今度は三分戦なんですね。それに同期もいるし、難しそう。同期ばっかり意識してたら、4番(櫻井)の方にやられちゃいそうだし。ちょっと考えながら走らないと駄目ですね。下手なレースをしなければ大丈夫だとは思いますけど。タイミングは逃さないように意識します」
 中山がこのレースをどう攻略するのか、注目したい。

熊谷洋祐記者

2022年9月10日 02時26分

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