オールドルーキー藤岡徹也が特別昇班 ~名古屋競輪~

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藤岡徹也
今年に入って怒涛の9連勝で特別昇班

 2月16日開催の名古屋FIIナイター最終日第10レース・A級チャレンジ決勝に出走した藤岡徹也(兵庫・121期)が、5番手まくりで後続を引き離し1着を奪った。この優勝で藤岡は、1月久留米FIIナイター、取手FIIに続き3場所連続での完全優勝を達成し17日付けでA級2班へ特別昇班を果たした。

 圧巻のまくり連発で6連勝して特別昇班に挑んだ名古屋。連日マークの服部竜二(愛知・76期)が離れないように気遣った走りで勝ち上がり、決勝は目論見通り服部、高野輝彰(愛知・83期)の地元コンビが後位を固めて3車のラインができあがった。同期の永井哉多(東京)も3車の関東ラインを率い、森田達也(福島・88期)が単騎という3分戦で、前受けから永井に押さえられて藤岡は5番手で戦況を窺う。最終1センターで4番手から森田が先まくりに出ると、続いた藤岡は2コーナー立ち直りで車を持ち出してその外をまくりに掛かる。見る間にスピードに乗った藤岡は3コーナーで永井を捕らえ、懸命に追う森田にも3車差を付けて押し切った。

 「特に今日(決勝は)緊張してたんですけど、ラインの高野さんにいつも同じだから緊張するなよと声を掛けていただいて、落ち着いて走れたかなと思います。ここに来る前も永井君のレースを色々と動画で見て、ちょっとは意識して来ました。勝てるように走るっていうところで、集中して仕掛けどころを逃さない事を意識して走りました。(特班を決めて)まだ想像がつかない部分もあるんですけど、一つ一つ勉強して着実に、自分は結構、年齢もいってる方なので、同期の中でも上の方なので、早く強くなれるように頑張りたいと思います。これからドンドン厳しくなっていくと思うので、これからまた頑張らなきゃいけないなというところですね」

 藤岡は昭和生まれで、今年5月には35歳を迎えるオールドルーキーだ。だが、シクロクロスで世界選出場もあるポテンシャルの高さは疑いようのないもの。トラック競技は未経験で在所成績は振るわず、ルーキーシリーズでも目立たなかったが、本格デビュー戦となった7月川崎FIIナイターでチャンスを生かして完全優勝して一気に軌道に乗った。

 「元々ロードの競技をやってまして、その後10年くらい自転車の販売店で会社員として働いていたんですけど、やっぱり自転車に乗るのが好きで競輪のことを色々と見ていくうちに、年齢がいっていても頑張ってる選手がたくさんおられて、自分もちょっとできるんじゃないかなと思って、その辺りが決め手となって挑戦してみようと思いました。ロード競技をしていたというところもあって持久力はある方かなと思いますのでそこを生かして走れるように頑張りたいと思います」

 レースに慣れて勢いは増す一方なだけに、1・2班戦でも持ち味のスピード地脚を存分に発揮し、豪快な走りで魅せてくれよう。

権田浩一記者

2023年2月17日 15時08分

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