第123・124回生の卒業記念レースが実施 ~日本競輪選手養成所~

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黒瀬浩太郎がダッシュ力を武器に準決突破へ
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2日目も先行一本でと竹野百香が意気込む 
卒業記念がスタート、3月2日にチャンプが決まる

 3月1日から2日間にわたり静岡県伊豆市にある日本競輪選手養成所のJKA400バンクで、第123・124回生による卒業記念レースが実施されている。

 初日には予選の1、2回戦が行われた。第123回生の在所1位(2月10日現在)の黒瀬浩太郎(広島)は予選1回戦ではまくり不発の6着に終わったが、予選2回戦では前受けから勝負どころで5番手を確保し、まくり気味に追い込んで修正を果たした。
 「1戦目は緊張もあったのか、仕掛けが遅くなってしまいました。(養成所生活を振り返って)自分は持久力ないので養成所ではそこを伸ばしたいと思っていたけど、師匠(吉本哲郎)からはダッシュ力を伸ばしてこいと言われていて、ダッシュ力がさらに強化されたと思う。目標の選手は町田太我君。年は1つ下だけど、高校の時から知っているしデビュー後もすぐに活躍していて自分も負けられない。デビューしてからはダッシュを生かしたカマシ先行やまくりを武器にしていきたい」

 第124回生の在所1位(2月10日時点)の竹野百香(三重)は予選1回戦では打鐘過ぎからのカマシで2着に逃げ粘り、予選2回戦では打鐘からの突っ張り先行で押し切りと好内容のレースを披露した。
 「1戦目は2着だったけど、もっと勢いをつけて思い切り行けば1着だったと思う。2戦目は(周回中は)苦手な先頭だったけど、結果合わせ切れて良かった。兄の影響で高校1年の時に自転車競技を始めたけど、高校3年間は結果が出ずに悔しかった。選手になったきっかけは、その時果たせなかった夢を果たしたいと思ったから。将来は積極的にレースを動かして、ファンを魅了できる選手になりたい」

 黒瀬は順当に勝ち上がり、3月2日の2日目は準決に進出。竹野は予選3回戦で決勝を見据える。同日の午後に行われる決勝で、栄光の卒期チャンプの称号を目指す。

髙野航記者

2023年3月1日 17時51分

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