松下綾馬がチャンスをモノにする ~大宮競輪~
同県同期の絆で初優勝をつかみ獲る
6月15日(木)から大宮競輪にて開催されているモーニング7は17日(土)に最終日を迎える。121期は4人参加して決勝に3人が勝ち上り、準決を1着で突破したのは予選3着でヒヤリとした松下綾馬(岡山)だった。
「突っ張って主導権を握る組み立てが理想でしたが、中団に置かれた場合のレースも考えていました。何とか勝てたけど、まくりはモコモコで道中はずっと脚が重い感じだった」と大一番に向けて修正。「決勝は同県同期の矢部駿人君が“前で頑張る”と言ってくれたので任せます。番手を回るのはデビューから2回目です。周りからは“番手で優勝しても価値はないぞ”と言われてますが初Vは意識してますので(苦笑)。決勝で怖いのはやっぱり上野恭哉君(福岡・119期)ですね」と最大限に警戒して決勝に臨む。
前回りを決意した矢部は「ジャンケンで前後を決めても良かった(笑)。でも松下さんの初優勝に貢献できるように」と頑張りそうな感じは伝わってきた。
この同期コンビを迎え撃つ米村光星(熊本)は「絶対に矢部さんは行くつもりですよね。自分も4車ラインの先頭なので出し切る走りをしたい」とガチンコ勝負に出る気配だった。