8月13日に開催最終日が行なわれた武雄FIIモーニングの10レース・チャレンジ決勝に出走した長松空吾（大分・123期）が、中団から先に仕掛けた中原航大（岡山・123期）をまくりで捕らえて優勝を飾った。この優勝で長松は7月別府FIIナイター、四日市FIIミッッドナイトに続き3場所連続での完全優勝を達成し14日付けでA級2班への特別昇班を達成した。

　武雄では連日のロングスパートで格上の松本大地（熊本・81期）と危なげなくワンツー決着を果たしていた長松だったが、「ここまできたら特昇を狙いたい」との言葉通り、決勝は勝ちを意識した走りになった。赤板で藤本龍也（長野・98期）が前団を切ってもじっと動かず、引いてきた中原－細田純平（広島・99期）の中国勢も中団に入れて6番手で戦況を窺う。ペースが上がらない中、打鐘2センターで中原が一気にスパート。最終1コーナーで出切った中原を、踏み出しでやや口が空きながらリカバリーした細田が追い、3番手以下は離れるタテ長の展開に。追ってホームから仕掛けた長松は前の2人を目掛けてグングン伸びていって4コーナーでは中原を捕らえ、そのまま松本を従えてゴールした。

　本格デビューから負けなしで、123期4人目の特別昇班者となった長松は兄の大祐（121期）を追って競輪界入り。大学時代にはポイント、4㎞団体追い抜きなど中距離種目で活躍し、養成所でも2回目の能力試験でAを獲得して在所順位も11位で卒業した好素材だ。「ここまでやれるとは思ってなかった」とデビュー後の快進撃を謙虚に振り返っていたが、売りの強地脚を生かした積極策で1・2班戦でも大暴れしよう。

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  長松空吾 選手大分・123期