自信付けた鈴木康平 ~松戸競輪場~

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鈴木康平
逃げ切りを決め自信を持った新鋭が準決に挑む
走って教わり体で覚えた

 松戸ミッドナイト競輪「第8回東京電設工業杯」は初日を終了。第2レースでは新人の鈴木康平(静岡・123期)が成績が上向いている田村純一(福島・92期)の動きを封じて逃げ切りを決めた。

 鈴木はスタートでは前を取っているケースが多いが、別線に叩かれることも多く力を出し切れていないことがあり前検日には「引いて立て直したりすると失敗する。突っ張り切らないと。前々に行けばどうにかなると思う。だから今回は突っ張る練習をしてきました」。
きっかけは前回の松阪で同配分だった橋本英也(岐阜・113期)が少し関係してくる。「練習の時間に少し橋本さんに教わりました。橋本さんは教えると言うよりクイズみたいな問いかけ。だから僕は走ってみて、ああこういう事なのかなと」。

 話は少しそれるが、鈴木は大のプロレスファン。今開催同配分でプロレスと二足のわらじを履く川上真吾(東京・98期)が10月8日に自身が立ち上げた『相原プロレス』を観に行っていた。「静岡から行きました。旗揚げ戦なんて、そうそう見れるものではない。スポンサーといっても一口出資しただけ。安かったですよ」。

 話を戻そう。初日予選で逃げ切った鈴木は「これで自信が付きました」と話す。初日マークしていた會田正一(千葉・68期)は「鈴木君のスピードが良かった。彼、強いですよね。それに教員からの競輪選手なんて夢がある」と評価していた。そう、鈴木には今回初の決勝進出を目指すだけでなく、まだ先がある。夢はこれでは終わらない。

木村貴宏記者

2023年10月21日 13時35分

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