埼玉の森田一が卒業記念チャンプに ~伊東競輪場~
埼玉から4人目のチャンプ
伊東競輪場で日本競輪選手養成所の第125回生(男子)、第126回生(女子)の「卒業記念レース」は、3月6日に前日の予選2走に続き、125回生は準決、決勝、126回生は決勝が行われた。125回生の決勝は、インからまくった森田一郎(埼玉)抜け出して2着に2車身の差をつけて優勝。前回生の荒川達郎に次いで埼玉から4人目の卒業記念チャンプが誕生した。
125回生(71人)は、3月8日の卒業式で養成所を旅立ち、「競輪ルーキーシリーズ2024」の第1弾、5月3日に始まる富山から次々とデビューが予定されている。
「(競技では)ずっとケイリンをやってきたんで、レース状況は把握できているけど(準決は)運です」と、好位確保のまくりから1着でクリアした準決を振り返り、舞い上がることなく森田一郎が決勝に気を引き締めた。
最終ホームでは中団のインで包まれるピンチに陥った決勝の森田一郎だったが、2番手からまくった谷内健太の内が空くと、そこを怯むことなく突っ込んでインまくりを放った。
「(最終)ホーム、1コーナーで包まれてダメかと思ったけど、デビューして競輪選手になる以上、ゴールまで全力でいこうと気持ちを入れ直して、自分を信じて行った」
バックを先頭で通過して、その後もグングンと加速。レースの流れを読む抜群の競走センスと、4月からはナショナルチームにも所属が予定されているポテンシャルで後続を突き放した。
「卒念チャンプでもあって、今後はお客さまにも注目されると思う。この卒記ではまくりが多くなってしまったので、デビューしてからはしっかりと先行で戦えるように、そこら辺を強化してデビューに臨みたい」
在所トップこそ僅差で逃して2位の森田だが、卒業記念チャンプを引っさげてナショナルチーム入り。その力で埼玉の偉大な先輩たちを追いかける。