ヨコの動きを見せた阿部俊 ~松戸競輪場~

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阿部俊
ヨコの動きも披露し今後も展開によっては多彩な攻めを見せる
勝つためにやる

 松戸競輪場では23日にモーニング開催で2日目の競走が行われた。第5レースでは新人の阿部俊(静岡・125期)が勝って決勝一番乗りを決めた。

 注目はその競走内容。阿部はまくりの決まり手が多く。スタートを取って前受けになっても、別線が仕掛けてくれば引いてからの捲りに構えるだろうと思われていた。しかし、阿部は赤板前の2センターで前に眞砂英作(香川・121期)に前に出られると番手を狙い、中尾翔(岡山・107期)を捌いて抜け出した。これには中尾も「踏み遅れたのもあるが、想定外でした」と悔やむ。
 
 阿部にも聞いてみた。「(捌く競走は)全部引いてからは無理だと思って。眞砂さんがやる気だったのもあります。脚には余裕があったけど、(番手を取り切ってから)バックから出なかった。結果も出て冷静に行けたけど(番手の)會田(正一・千葉・68期)さんを連れていけてない と勝っただけでなく反省も忘れない。
今後はどうするのだろうか。「勝つために(ヨコの動きも)やります。練習ではバイクの後ろで渡邉雅也(静岡・117期)さんと併走したこともある。全然敵わなかったですけどね」と話すので、ヨコの動きも磨きをかけている様子だ。

 決勝でラインができたのは阿部と入田龍馬(鹿児島・125期)の2車ラインだけで、他の吉田優斗(岩手・125期)、眞砂、橋谷成海(埼玉・125期)の3人は単騎戦。超細切れ戦だけに阿部のヨコの動きは考えづらいが、「難しいが前々にいたい」と話し位置取りにはこだわってきそうだ。そして、今後も展開によっては阿部はヨコの動きもあることを念頭に入れておかないといけないだろう。ともかく、今後の阿部の動きに注目したい。

木村貴宏記者

2024年10月23日 16時30分

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