冷静な走りを見せた稲留敦貴 ~京王閣競輪場~

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稲留敦貴
初日は想定外の展開でも逃げ切った
連係した眞鍋伸也が絶賛

  11月30日京王閣競輪場で「スマホで遊べるパチ・スロアプリ777Real杯」がミッドナイト競輪で行われた。初日の5レースに出走したルーキー稲留敦貴は冷静な走りから逃げ切って幸先いいスタートを切った。

 稲留は正攻法からレースを進めると、上昇した松本一成を突っ張り、先手は譲らない構え。ここまでは想定通りだったが、「ペースに入れようと思ったら、赤石さんが飛んでくるとは思わなかった」と今度は松本マークの赤石聡がイン切りを試みるまさかの展開。だが、稲留は冷静にレースを進めた。「カンナ(削り)をされないように踏んで行きました。焦ったけど大丈夫でした」と別線の奇策にも動じることはなく、自分の仕事に徹した。ここからは再度で巻き返してきた松本のを一旦出させる形にはなったが、叩き返して主導権は渡さずに力強く押し切った。

 「京王閣は昼の練習で乗った時には風があったけど、夜は感じなかったし、走りやすいですね」と初出走のバンクで逃げ切りを決めて笑みもこぼれた。

 稲留の前に前にと踏むレースには連係した眞鍋伸也が「すごくいいレースをしてくれた」と絶賛し「評価を上げてくださいね」と記者に語るほど。今節は岡部陸斗、角田光といった125期のルーキーに注目が集まるが、稲留が同期の強敵を破るシーンもあるかもしれない。まずは12月1日に行われる準決勝突破を目指す。

小山裕哉記者

2024年12月1日 01時42分

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