男女共に実力が拮抗

　ルーキーシリーズ2025in熊本は、5月4日（日）に最終日が行われる。女子決勝は10レース、男子決勝は11レースに行われる。

　男子の決勝には、在所1位の尾野翔一（福岡）が連勝で進出。2日目は、最終バックで6番手と、見ている方はヒヤリとする展開だったが、尾野自身は落ち着いていた。最終3コーナーから仕掛けると、別次元の加速を見せて前団をごぼう抜き。連勝ゴールを駆け抜けた。

　「自分がやりたいレースはできなかったんですけど、バックの段階でも負ける感じはなかったです。本当は前の方を取って、誰かが切りに来て、レースが動いたタイミングで攻めて、バックを取ろうと思ってました。そしたら、意外とみんな団子状態で、束になって切りにいく感じだったんで、構えました。良い感じに踏み出せたし、感じは問題なかったです。決勝は、もっと自力を出して勝ちたい。優勝することが最優先だけど、理想通りに展開が運べば、先行もしたいです」

　女子の決勝には、徹底先行の半田水晶（茨城）が、予選2を逃げ切りで制して勝ち上がった。在所2位の北岡マリアや、卒記クイーンの岩元杏奈を脅かすとしたら、半田の先行力だろう。

　「初日は、焦ってしまって、周回中に前との車間を切れなくて、前に押し出されるようにして出てしまった。今日（2日目）は、その反省を生かして、車間を切りつつ後ろの出方を見て、詰める勢いで出ることができました。最後はきつかったんですけど、踏み出した感じは良かったと思います。2戦目で1勝目を逃げ切りで決められて、嬉しいです。決勝も先行主体にいきます」

　初優勝を一番乗りで決めるのは、果たして誰になるか、見逃せない。

• 選手詳細データ

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  尾野翔一 選手福岡・127期
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  半田水晶 選手茨城・128期