隅田洋介がG1初出場でG1初勝利を手に ~岸和田競輪場~

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隅田洋介
勝負強さを発揮して『青龍賞』への切符を手にした
2年越しの想いを胸にG1の舞台に挑戦してつかんだ白星

 6月16日(木)に岸和田競輪場で幕を開けた『第73回高松宮記念杯競輪』の初日5レースで隅田洋介(栃木・107期)がG1初勝利を挙げた。
 前を任せたのは同県の長島大介。初手で後ろ中団を確保していた長島大介は和田真久留の動きに合わせて一旦は3番手の位置へと追い上げたが、打鐘から仕掛け合う渡邉一成と佐々木悠葵の動きに反応できず後方に立ち遅れてしまう苦しい展開に。それでも最終1コーナーから巻き返したスピードは良く、前団をのみ込んでしまうかに思われたが和田圭に張られて止まってしまう。隅田洋介は長島からもらったスピードを殺すことなく2センターから大外を踏み込み直線で突き抜けた。
 
 「車番的にも取れた位置から流れでって感じで長島君に任せていました。しっかり1センターから2コーナーにかけて伸びていったので出切れる感じだったんですけど、ちょっと止まった感じだったので踏ませてもらいました。バンク特性が独特というか、1着は取れているんですけどもう少し修正して伸び切れるように」
 
 隅田洋介にとって高松宮記念杯はどうしても出たかった大会。昨年の高松宮記念杯は出場権を得ていながらも2月のいわき平記念決勝で落車した影響により出場が叶わなかっただけ気持ちは入っていた。
 
 「権利を取れていたのに平記念の決勝で転んじゃって出られなかったので、2年越しですね。今回がG1初出場っすけどウィナーズでそこそこやれたんで、行けんじゃないかって。自信を持って臨めたので。自分でも勝負強いとは思っているんですけど(昨年の大会には出られず)ツキがないなって。でもここから取り戻せていけたら。スタートが良かったので勢いのままいければ」
 
 予選で1着を取った隅田洋介は2日目の優秀戦『青龍賞』へと駒を進めて準決勝進出をほぼ確定させた。持ち前の度胸の良さを発揮して2日目以降も存在感を放つ。

細川和輝記者

2022年6月16日 14時00分

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