JCFとケイドリームスが共同記者会見
トラック種目のレベルアップを民間企業が支援
12月11日、東京都品川区の自転車総合ビルで日本自転車競技連盟とケイドリームスによる共同記者会見が行われ、日本自転車競技連盟の佐久間重光会長、同連盟理事トラック委員会の中野浩一委員長、インターネット車券購入サイト「Kドリームス」を運営する楽天グループのケイドリームスの木村美樹代表取締役が出席した。
ケイドリームスが、自転車競技のトラックレース強化事業を支援。民間企業としては、これが初めてとなる。
「楽天グループとしては、パラサイクリングのアスリート支援をすでに行っていますが、さらなる自転車競技ファンの拡大をしていきたい。業界のより一層の発展が、競輪の認知を高めることにもなる。強くて速い選手を育成していくことが、車券発売にもつながっていくことになると思います。アワーレコード(1時間でどれだけの距離を走れるかを競う)、公式記録会、動画配信などで選手の強さ、魅力を伝えていきたい」と、木村代表取締役が、支援の意義を語った。
今まではトラックレースエリート強化指定の「A」の選手にだけ奨励金が与えられていたが、ケイドリームスの支援により、「B」の選手にも奨励金が出されることになる。これにより競輪選手のナショナルチーム加入意欲も高まり、国内のトラック種目のより一層のレベルアップが期待できる。
ナショナルチームのブノワ・ベトゥ短距離ヘッドコーチもビデオメッセージで「ケイドリームスのサポートはとてもうれしい。このサポートで多くの選手がナショナルチームを目指し、層が厚くなり、レベルが上がることを望んでいる」と、民間企業の初の試みに感謝した。
また、同時に2020-2021トラック指定強化選手の選出の発表も行われ、短距離種目の「A」の男子には、新田祐大(福島・90期)、脇本雄太(福井・94期)、深谷知広(愛知・96期)、山崎賢人(長崎・111期)、松井宏佑(神奈川・113期)、中野慎詞(早稲田大学)。女子は小林優香(福岡・106期)、太田りゆ(埼玉・112期)、梅川風子(東京・112期)が選ばれた。