banknews

2019年9月12日

最強対決を制し、佐伯辰也がS級に特進

 9月11日開催の岐阜FⅡ最終日第12レース・A級決勝に出走した佐伯辰也(広島・109期)が、先行勝負に出た福永大智(大阪・113期)ラインの4番手を確保すると、最終2角からまくり発進。番手まくりで抵抗する水谷好宏(大阪・93期)を2センターでねじ伏せると、佐伯―棚橋勉(岡山・96期)の中国コンビを追って直線強襲を狙った谷口遼平(三重・103期)も退けて1着を奪った。この優勝で佐伯は、8月月函館FⅠナイター、9月広島FⅠに続き3場所連続完全優勝を達成し、9月12日付でS級2班へ特別昇級した。
 昨年後期の2度の失格でA級に逆戻りとなった佐伯だが、昨年3月にS級初優勝を飾り、12月のヤンググランプリ(GⅡ)、今年3月のウィナーズッカップ(GⅡ)にも出場している将来が嘱望されるレーサーだ。脚の違いは歴然としており、今期は7場所で5回の優勝。特別昇級の舞台となった岐阜は、そこまで今期6場所を全て優勝し、佐伯と同じくこの場所に特別昇級を懸けていた谷口を筆頭に、A級トップの強豪を集めたシリーズだったが、見事に難関を突破してみせた。「2年前に特進を懸けて走った時と違い、今回はダメならまたイチからからやり直せばいいやって落ち着いて走れました。S級で戦うには脚力不足だと思うので、脚を上げると同時に技術力も磨いていきたい」と次走からのS級での活躍を誓う。なお、3場所連続完全優勝達成での特別昇級は菊池竣太朗(静岡・111期)が8月8日に函館競輪場で達成して以来で、今年早くも13人目の記録となる。

ページトップへ