福元啓太 選手 スポット・インタビュー
確かな手ごたえをつかむ

24年に初めてS級の舞台を経験した福元啓太は、S級選手との力の差を痛感。しかし、古性優作を始め、中釜章成、久田朔といったS級上位で活躍する選手たちと練習をともにすることで、前々期、前期で7度の優勝と着実に力を付けて、「自分も少しでも追い付けるように」という強い気持ちで今期からS級に復帰した。
「中釜君や、古性さん、久田君たちと一緒に練習をしています。特に久田君は考え方や、メンタル面で自分にはないものを持っているなと感じますね。年下ですけど、すごく尊敬しています」
7月松阪の最終日に今期の初白星を挙げたが、その翌場所だった7月和歌山の予選で落車。怪我は幸いにも軽傷で済んだが、その際にエースフレームを破損。その後の2場所は以前使用していたフレームで試行錯誤しながら、今期初のG3となった8月松戸記念に挑んだ。
「(3場所前に落車して怪我は)股関節の捻挫で、治り自体は早かった。でも、エースフレームがダメになってしまった。以前使っていた自転車に戻したけど、前々回、前回はかなり厳しい状態でした」
その松戸記念は3972着。一次予選でカマした菊池竣太朗の後位に入り3着とG3で初めて勝ち上がりを果たした。
「記念で勝ち上がれたのは初めてです。一次予選の3着はラッキーでしたけど、以前にS級にいた時も、松戸はF1戦の予選で1着を取ったことがあった。(松戸バンクとの)相性の良さもあるのかもしれないですね」
二次予選は、取鳥雄吾に突っ張られて9着と大きく叩いたが、3日目、最終日は持ち味の先行策を披露。特に最終日は「狙っていた通りの走りができた」と、自らSを取ると、打鐘2センターで前団を叩いて主導権。ゴール前でも粘り込んで、番手の小堺浩二とワンツーを決めた。
「昨日(3日目)は、3車だったけどすごいタレてしまってたので、セッティングをいじって2車でも駆け切れるように修正できました。(松戸記念の前は)かなり自信を失っていたけど、(今シリーズは)2日目以降の3日間で自らアクションを起こして、9車のレースで風を切るレースができたことは自信につながります。今後は今日(最終日)みたいなレースをできるように心掛けていきたいですね」
好相性バンクでのこの4日間で、確かな手ごたえをつかんだ。練習仲間に「少しでも追い付けるように」という思いを胸に練習を重ね、さらなる成長を目指していく。