真鍋智寛 選手 スポット・インタビュー

悔しさを糧に成長を遂げる

真鍋智寛
真鍋智寛

 デビュー後はカマシ、まくりで勝ち星を量産。スピードを武器にしていた真鍋智寛だが、ある敗戦をキッカケに考え方が変わった。
 「(A級1、2班戦の)昨年(9月)の久留米で初めて準決勝で飛んでしまった。別線に警戒されて、福田要にいいけん制をもらってしまった。すごい落ち込んだし、力が出し切れないのはこんなに悔しいのかと感じた。その開催から先行もできるようにならないとダメだと思った」
 その後は突っ張り先行を多用するようになり、一気に戦法をシフトチェンジ。徹底先行タイプに生まれ変わった。
 「S級点も取れていたし、残りのA級では上を見据えて先行して戦法の幅を広げていこうと思った。何回か先行しているうちに、何となくペース配分とかもわかってきてコツをつかんできた。ラインで決められるのも気持ち良くなってきた」
 そして今年の1月からはS級へと戦いの舞台を移し、壁にぶつかりつつも一線級を相手に奮闘している。
 「S級に上がってからもバックは取れていたし悪くなかったけど、2月の久留米で胃腸炎になって欠場してしまい、次の松山記念も欠場してしまった。復帰戦の大垣でもギックリ腰になってしまい流れが悪かった。4月の松山は初日に1着が取れていい感じだったけど、準決勝で菊池(岳仁)君と対戦して、番手にハマられてからすかさず来られて、これが特別競輪に出るような自力選手なんだと思い知らされた」
 それでも積極的な競走スタイルは崩さずに、前回の玉野では確かな手応えをつかんだ。
 「初日は特進してきた梶原海斗とあたって、彼が強いのは高校の時から知っているし、先行されたらまくれないと思って自分が先に攻めようと思っていた。その姿勢が良かったのか結果として逃げ切れた。決勝も自分のレースができたし、後ろ(三宅達也)の地元優勝に貢献できたのはすごくうれしかった。いい競走ができたし自信になった。その後のピスト6でも大学時代ぶりにハロンで10秒台が出せて自信になった。今は底上げの時期なので、大きい目標は抱かずに着実にステップを踏んでいきたい」
 アマチュア時代にはケイリンやチームスプリントの全国大会優勝実績もあり、潜在能力の高さは折り紙付き。志も高く、今後はさらなる成長に期待ができる逸材だ。

2024年05月16日 更新