山崎歩夢 選手 スポット・インタビュー

年末に大きくなって戻ってくる

山崎歩夢
山崎歩夢

 18連勝でチャレンジ、A級1、2班戦をノンストップで卒業。昨年4月にS級に一気に駆け上がった山崎歩夢だが、その後も順風満帆というわけではなかった。父の芳仁(88期)との同配分で話題を集めた8月のオールスターは3走目の落車で途中欠場。復帰場所の小倉を3連勝の完全VでS級初優勝を遂げたが、続く青森記念でまたもや落車に見舞われた。
 「(状態的には)100パーセントではない。良くはなってきているけど」
 万全ではないなかでの初めての地元、平記念は、オールスターに次いでの父子あっ旋。「もう俺の時代じゃない。息子の時代だから」と、平記念を4度制した父も、こう言って世代交代をアピール。それだけに計り知れない重圧がのしかかっていたことだろう。
 3着、4着で一、二次予選をクリア。グランプリスラマーの脇本雄太とぶつかった準決では、果敢に先行策で挑んだが吉田有希にまくられ、そこをさらに脇本がのみ込んだ。
 「昨日(準決)のレースが良くなかった。そこは残念でしたけど、これからも平記念はあるんで、次はしっかりと決勝に乗って優勝できるように準備したいです。(準決は)ただ先行しただけになっちゃいました。波をつくったりとか、ほかの選手を見ながらの先行っていうか。ペースとかも全然ダメだった。そこら辺も考えていかないと」
 まだ20歳ながらも、落ち着いた口調で山崎は振り返った。シリーズ未勝利で迎えた最終日は、カマシ先行で別線を置き去りにするパフォーマンス。同県の伊東翔貴にも影をも踏ませず、一撃の破壊力を披露して白星を挙げた。
 「(最終日は)作戦的には1周目がけてのカマシだった。(別線に)1回、脚を使わせてでいいかなって思っていました。2車ですし、(ラインで)決まるようにでした」
 内容の濃い4日間だったが、山崎自身は先を見据える。
 「自分のいまのスタイルがまだつくれていない。G3の準決とかG1とかじゃ通用しない部分が多い。今年は通用できるようにもっていきたい」
 地元の平が今年のグランプリの舞台。この4日間が大きな糧になることは間違いない。年末にはヤンググランプリを獲るために、成長した姿でここに戻ってくる。
 「(ヤンググランプリは)目標というか乗らないといけないと思っています」
 05年に26歳で父が優勝を果たしたヤンググランプリ。二十歳の山崎は使命感をもって力強く言った。

2026年01月26日 更新