17GP王者が250を疾走 the future of CHIBA KEIRIN
デビュー4年目の05年にヤンググランプリに出場したものの、G1ファイナルを初めて経験したのが、17年の全日本選抜。自身を「雑草」と言うように、和田健太郎は決してエリート街道を歩んできたわけではない。
「このレースで自分の車券を買ってくれて、勝負してくれている人がいる。だから、G1とかF1とかレースの格に関係なく、自分は目の前にあるレースを一戦、一戦頑張るだけです。(グランプリを獲ったからって)いまさら気取ってもしょうがない。いままで通りですね、グランプリを獲って変わったって言われるのも嫌なんで」
車券に貢献したい。ファンの期待に応えるというその一心の積み重ねが、獲得賞金7位でグランプリ初出場の実を結んだ。そしてアッと驚くグランプリ制覇。21年はグランプリチャンプだけがまとうことを許される、白く輝くチャンピオンジャージでの戦いとなる。
「非常に気が重いです。(昨年グランプリを獲った)佐藤慎太郎さんもおっしゃっていたんんですけど、やっぱり常に1番車なので、ある程度、位置取りとかそういうのも出てくるでしょうし。もちろんそれだけではなくて、責任的なものも出てくると思う。コロナウイルスが来年もどうなるかわからないですけど、競輪選手としてできることをやっていければいいかなと。また来年もグランプリを走れるように、しっかりやっていければなと思います」
21年に幕を開ける国際規格の屋内木製トラックが舞台の究極のスピードバトル。『250KEIRIN(仮称)』が始まる年に千葉から王者が生まれた。
「(250KEIRINには)参加するつもりでいます。地元のことですし、まだまだどんな風になるかっていうのは未知数なんですけど。これも現行の競輪に対して、いろんないい意味で起爆剤になると思っている。自分が参加することで何か盛り上がることがあるなら、しっかり盛り上げていきたい。和田がいるから(250KEIRINに)行ってみようかって思ってもらえたら、現行の競輪にもいい風になるんじゃないかと」
『250KEIRIN(仮称)』でも、果たして1番車での戦いになるのか。まだまだ明らかになってない部分もあるが、和田健太郎は参戦を明言。グランプリチャンピオンの『250KEIRIN(仮称)』挑戦は興味深い。
(最終更新 2020.12.31)
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地元の「千葉公園ドーム」でGP王者の和田健太郎の走りが見られる