高谷雅の連続優勝
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- 的中率
- 17%
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- 回収率
- 37%
久保記者
レースを動かすのは、新鋭の9高木である。その9高木の気持ち次第で流れは激変する。
4西巻は準決勝で逃げ粘って優参を決めたが、好位捲りが主戦法で勝負所では捌くシーンも多い。1二藤も7福田も4西巻と似通った選手で、ほぼ9高木の先行一車なのだ。
ならば展開は9高木に有利と思われるが、決勝戦となれば話は変わってくる。しかも、9高木はこの2日間一度も逃げていない。若干、21歳の若さでこの運行を続けていれば、仮にS級へ上がるのは時間の問題でも、たちまち大きな壁に出くわすことだろう。
今シリーズは、2高谷だけでなく、俵信之選手と、青森と北海道の支部長選手が2名もいるではないか。『競輪道』やら『ラインの大切さ』など、支部を代表する大先輩に教わっていること間違いないだろう。
つまり、もっと端的に言えば、ヨコが苦手な2高谷を気遣って9高木は「このメンバーなら、先行ですよ!」ときっぱり言い切ったように一気に仕掛けるはず。2高谷はタテ脚は健在だ。踏み出しで仮に不覚を取っても、現役の自力選手でもあるので追いついて、しっかりと直線は抜け出す。斬り込み策を一番強く匂わせていた4西巻が、踏み出しでの飛び付きに対応が遅れて3番手か中団へ飛び付く形となり、相手の一番手は4西巻を使う3須藤、そして、単騎で初手は北を追うまでありそうな7福田が次位候補。大荒れを期待して、北ラインの『カンチャン』が押さえ。