山本巨の雪辱戦

　２日目の8山本は後攻めから押さえ先行を狙っていたが、中団の藤田大輔にけん制されて、仕掛けを躊躇してしまった。結果、外に浮いて不発。何もできずに凡走した。
　「完全に自分のミスですね。まずはしっかり出切らないと。あんなに藤田さんが積極的だと思わなかったし、もっと早く押さえるべきでした」
　今年７月にＳ級初昇格。ここまで予選クリアは１度もないが、敗者戦は毎場所コンスタントに連にからんでいる。
　「９着がちょっと多いですね。本当は得意パターンのカマシ、まくりで勝負したいけど、まずは押さえ先行を基本に、しっかり点数を上げたいと思っています。そうしないと上にはいけないですからね」
　３日目は2石田が中近の後位を選択したことでラインは３車。7小酒の番手が初手から競り合いで8山本にも勝機は十分だろう。
　「ライン３車は大きいですね。最終日まで走りたいので、よく考えて走ります。３３なので後手は踏めない。積極的に前々に攻めていきます」