好目標得た吉田敏

　二次予選の5吉田は青森伸也との併走をしのいで難なく３番手をキープ。最終３コーナーからまくったが、車が思うように進まず３着に入るのが精いっぱいだった。
　「２コーナーから仕掛けたかったんですけどね。３番手を取り切ってから思ったよりも脚が回復しなかった。後ろ２人で、３番手に地元の坂上（樹大）さんに付いてもらって、流れ込みのレースはできないですからね。３コーナーから最悪のタイミングで仕掛けたけど、まったく車が出なかった」
　今期は初戦の小松島記念で決勝進出。好スタートを切ったが、続く四日市は準決勝で３着入線後に落車。追い打ちをかけるように、直後の福井記念は２日目連続の車体故障と流れが一気に悪くなっている。今シリーズも不安を抱えたままの参戦だったが、準決勝は1山田という願ってもない目標を番組に付けてもらった。恵まれたこのチャンスを生かさない手はない。
　「1山田君とは一緒のレースで走ったこともないはず。初連係だけど、いいレースをしているし、信頼して付いていきます」