深谷知の意地

　竹内雄作が不覚をとると、悪い流れが中部勢に連鎖したかのように、ワンツーでの優出が絶対条件だった中部のＳＳ班コンビで浅井康太が脱落。７番手からの最終３コーナーまくり追い込みで届いた1深谷の口も重い。
　「小原（唯志）さんに見つかってしまって、うまく外に持ち出せなかった。そのあとも新山君がもっと行くと思って、見誤りました。後ろに迷惑を掛けてしまって、自分だけが勝ち上がってしまったので決勝はしっかりと。（脚の）感じも悪くないし、優勝できるように」
　ホームバンクの竹内、そして準決で連れ込むことができなかった浅井。彼らの思いに応えるには、中部の牙城を守り抜いての優勝しかない。昨年８月以来の優勝を遂げて、豊橋（国際自転車トラック競技支援競輪）へと凱旋を果たそう。