スター候補生
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- 的中率
- 10%
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- 回収率
- 54%
細川記者
復活ムードのS班1武田や、準決で浅井康太が離れてしまうほどのスピードで快勝した2三谷もいるが、伸びシロ一番の8新山に期待したい。
「内容は良くなかったけど軽く感じたし状態も悪くないですね」と後方8番手に置かれながらも抜群の出脚でまくった8新山。番手を回った高橋陽介が「ここでいくのかよ」という一番前がカカっているタイミングで仕掛けて後続を千切って仕上がりの良さを印象付けた。
「今年の目標だった」と言う決勝に早くもたどり着いた新鋭は好メンバーが揃う決勝戦を前にしても普段と変わらないやわらかい表情をみせる。「師匠(坂本勉)もたぶん狙えって言うと思うし、自分の力を出し切って獲りたいですね。同期の吉田(拓矢)君にばかり全部もっていかれたくないし、一つくらい記録に残ることで自分の名前を残したい」と決意を語る。同期で意識する吉田拓矢もまだ達成できていない記念制覇。8新山は我こそ先にと優勝を狙っている。あの深谷知広ですら記念を優勝するまでに6度の失敗を経て7回目の記念出走で優勝を成し得た。吉田拓矢にも深谷知広にも優るとも劣らない素質を持つ8新山が3度目の記念出走で優勝を目指す。
8新山と同じく無傷で優参を果たした1武田もいるが前を走る選手がいたためで、8新山のように自力で勝ち上がってきたわけではなく、1武田よりもむしろ怖いのは2三谷だろう。8新山の加速に脚質が真逆といえる4根本が離れれば、8新山の相手は器用さ兼備の2三谷で両者のマッチレース。