単騎で不気味

　優秀戦には近畿勢が４車勝ち上がり並びに注目が集まったが、地元３車結束に9脇本が単騎と近畿は別々に分かれる事になった。もちろん注目は5山本－1稲垣－7村上で並ぶ地元勢だ。5山本は地元の大先輩を背負うだけに後手は踏めず果敢に攻めそうで、7村上を背にする1稲垣も別線の巻き返しが激しいようなら番手まくりも辞さない覚悟だろう。ただ、そこに食ってかかるのが先月記念初Ｖを決めた3吉澤。「近畿はどういう並びになったとしても、簡単に出させてしまったら勝負にならないし、腹を括って先行することも十分あり得る。力を出し切れるようにしっかり仕掛けたい」と真っ向勝負する構え。先輩を背にする5山本と能力高い3吉澤で主導権争いになれば前団は間違いなくハイペースになる。そこで浮上のするのが世界と戦う9脇本だ。初日は1稲垣とワンツーを決めるも３番手の布居寛幸を連れ込めなかった事を反省。「出切れていてワンツーを決められたけど、ライン３車なので３人で決めないと。求めるレベルは高いが、それは自分が求めらているが故です」と高いレベルだからこその課題で、依然高水準の状態を維持している。「単騎で気楽に走れる」と混戦をナショナル仕込みのスピードを発揮して一気にまくる。