稲垣裕が番手差し！

　近畿勢は３車結束して強力なラインを形成。地元勢をけん引するのは輪界屈指の先行力を誇る3脇本。２日目の優秀戦では地元とは別々に分かれたが、単騎でも「朱雀賞」をまくって制してしまうパワーとスピードは、普段から世界を相手に戦っており折り紙付き。決勝でも自慢のパワーを発揮してレースを掌握する。そこで近畿勢の中核を担う9稲垣を狙ってみたい。後位は地元の総大将1村上が固めて万全の布陣。9稲垣自身も「準決は警戒されてキツかったけど、前も頑張ってくれたと思う。ただ、２日目の反省点もあったので、自分で踏ませてもらった。状態は問題ないし、レースでも周りがよく見えている」と厳しい展開を乗り越えて優参を決めており、仕上がりも良好。決勝を目前に「番手を回る以上は責任ある立場。優秀戦の時は判断が甘かったが、その辺もしっかり修正する。番手の仕事もしっかりこなして頑張りたい」と3脇本目標から当大会８年振りのＶを決める。