
佐々木龍
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新たに開くドアその先の道へ
「父(龍也・引退)の姿を見ていたし、(S級は)憧れの夢舞台だった」。
今期から念願のS級レーサーとなった佐々木。しかし、すぐさま現実を突きつけられた。「1場所目(7月小倉)は、A級と同じく出たとこ勝負で行ってしまって。通用しないことがわかりました」。そこから反省と修正を繰り返し、8月川崎G3では決勝へ進出。初のG戦で結果を残した。「川崎は良いレースができなかったけど、勝ち進めたのは少し自信になりました。今は毎場所でどうしたらいいかを決めながらやってます。レースでも常にどうなりたいかを考えて」。5月全プロでは2年連続となるチームパーシュートをV。親王牌行きのチケットをつかみ取った。そして、いよいよ輪界トップが集うステージに足を踏み入れる。「G1は特別な思いがある。出るからには特別なことができるように」。大舞台でも怯むことはない。持てる力を発揮して強豪に挑む。